
プロカメラマンによる出張撮影サービス
050-5804-0320水族館で撮影を試みたけれど、うまく写真が撮れなかったという経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。そんな水族館で、少しでも素敵にロケーションフォト撮影するコツをお伝えいたします。
【水族館での写真撮影が難しい理由とは?】
・館内が暗いため、写真も暗くなる
・魚が動くため、ブレてしまう
・光が特殊なため色が変色してしまう
・分厚いアクリル板が邪魔
●明るいレンズを使おう
水族館は太陽の光が入らない上、照明を落としています。そのため、普通に撮影しても何が写っているのか分からないような暗い写真が出来上がることも。
そこで、光を取り込みやすいレンズを使うことが大切になります。開放F値がF2.8やF1.8など小さい大口径ズームや単焦点のレンズがお手元にあれば、ぜひ使用してください。
●F値は一番小さな状態にして
F値を絞ることで、多くの光を取り込むことができます。撮影の際は、開放(F値を一番小さく)して撮りましょう。
プログラムモードやフルオートの際は、カメラが自動的にF値を開放していますが、絞り優先のAvやAモード撮影がおすすめです。
●なるべく明るい水槽を探す
水族館の水槽には、太陽光がたくさん差し込む明るい水槽があります。明るい水槽では失敗が少なくなるもの。特に、黄色や赤などカラフルな魚はキレイに撮影できます。
また、水面から光が差し込んでいる場面は、あおり気味に撮るとインスタ映え抜群。
●ISO感度は手動設定で
暗いだけならシャッタースピードを落とせば撮影できますが、魚が動くためそれではブレてしまいます。
ISO感度をオートのままにしておくとキレイに撮影できません。水槽の状態や魚の動きによって変わってきますが、目安は1/100以下。魚の動きが早いほど、シャッタースピードを早くする必要があります。
明るい水槽ならISOは200~400。普通の水槽なら400~1600、暗めの水槽なら1600~3200、暗い水槽なら3200~6400が目安になります。
●AF(オートフォーカス)
AFをオートにしておくと、動きの早い小さな魚にピントを合わせるのは困難です。そこで、ピンポイントで決められる測距点を1点AFやセレクトAFに設定してみましょう。AFモードは、被写体を追いかけることのできるAIサポートやダイナミックAFにしておくことをおすすめします。
※メーカーにより呼び名が違いますのでご了承ください
●WB(ホワイトバランス)
光は水中を通ると、赤成分の色が吸収されるといった特徴を持ちます。そのため水族館の光は特殊な光になり、ホワイトバランスが難しくなります。
太陽光設定にして、補正でM(マゼンダ)を最大にして補ってあげましょう。面倒な方は、ホワイトバランスを白熱電球モードにすると、青っぽい写真が撮れます。
●水槽に近付いて撮影
アクリル板には周りの景色が映りこみます。そのため、なるべく水槽とレンズをギリギリまで近づけることが大切です。マナーを守って撮影しましょう。
フラッシュは、禁止されている水族館と禁止されていない水族館があります。禁止されている水族館で写真を撮影する場合は、設定を発行禁止モードに変更してください。オートになっていると、暗い水族館内ではフラッシュが光り、わざとではなくても周りの人達に嫌な思いをさせてしまいます。
フラッシュOKの水族館でも、光に弱い魚の水槽の前にはフラッシュ撮影禁止にしています。指示にしたがってカメラを調整してください。
また、フラッシュをたくと、アクリル板に光が反射し、キレイに撮影ができません。じぶんのフラッシュの光が、他の人の写真にも影響を与えてしまいます。魚にも周囲の人にも、思いやりを持って撮影するようにしましょう。